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NEW2020.3.10

インド・スパイス料理で健康美人スイッチをON!

Vol.1 まず基本のスパイス5種をそろえる

遥か昔から、味や香りを楽しむだけでなく、薬効として親しまれてきたスパイス。インド・スパイス料理研究家の香取薫さんに、スパイスの効果や使い方について教えてもらいました。

recommend point

oshita
  • スパイスは、ちょっとした体の変調を快方に導くおいしい薬膳。
  • 健康や美容への効能のほか、香りには気分を変える効果も。
  • 適切に使えば、たった5種のスパイスでも極上の味に!

Food

インド・スパイスは、意外にシンプル&お手軽!

「料理にも健康にも役立つスパイスは世界に300~350種類あると言われていますが、使う数が多ければ多いほど本格的ということではありません。インドの家庭を見ても、メインで使われているのは5~6種類。日本の主婦がしょうゆや砂糖を自在に操りさまざまな料理を作るように、インドのスパイス料理も実はとてもシンプルなんです。正しいスパイスを正しく調合して作るインド料理は、食べたあと体の調子が良くなる、おいしい薬膳だと言えるでしょう。まずは、日本の気候に一番よく似ている北インドの家庭料理の基本となる、5種類のスパイスをご紹介します。(香取さん)」

基本のスパイス5種

1.クミン

インド料理の香りの基本となるスパイスで、独特の強い香りと甘い風味が特徴です。消化吸収を促進し、胃の働きを助け、解毒作用や駆風作用(くふうさよう:腸内に溜まったガスを排出させる作用)があります。シード(種子)とパウダーのものがあり、シードはそのまま油に入れて香りの抽出に、シードを炒ってひいたパウダーはサラダやドリンクに向く香りになります。

2.コリアンダー

クミンと同じく消化を促進し、腸内のガスを排出させる駆風作用を持つスパイスです。消化器や泌尿器系にも効果大。煮込むことでとろみを出したり深い味わいを作ることができるため、長く煮込む肉のカレーにはたっぷり使います。シードは粗く挽いて香りを楽しみ、パウダーは調合スパイスにして味のベースにします。

3.ターメリック

カレーの黄色い色の元となるスパイスです。殺菌作用が強く、血の浄化や止血効果のほか、肝機能を高め、強壮作用があります。その効能の多さから、インドの伝統的医学では最も有用なスパイスとされるほど。複数のスパイスを調合するときは、全体を調和させてまとめてくれる役割も担っています。

4.レッドペッパー

赤唐辛子の粉のことで、料理に辛さを出すときのスパイスです。適切な量の使用で体を温めますが、一定量以上を摂取すると気化熱で体温を奪い、かえって体を冷やすので注意。使う量を加減して好みの辛さに調整します。

5.ガラムマサラ

複数のスパイスを混ぜ合わせた複合スパイスです。ガラムは熱い、マサラはブレンドスパイスの意で、体を温める作用と、適度な辛みを持つのが特徴です。料理の仕上げにふりかけることによって、調理中に失われた香りをよみがえらせます。購入する際は、できればターメリックや唐辛子の入っていないものを選びましょう。

「おいしさの基本は、スパイスの多さではなく、スパイスの使い方にあります。適正なスパイス使いができれば、たった5つのスパイスでも極上のおいしさが作れます。まずは、基本のスパイスの特性や使い方を知ることから始めていきましょう。(香取さん)」

監修・香取薫先生

インド・スパイス料理研究家。1985年、ボランティアで訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、本格的に研究を始める。インドのさまざまな地方を訪れ、主婦たちから本場の家庭料理を習う。1992年に「キッチンスタジオ ペイズリー」をスタートさせ、数多くのカレー店主、料理インストラクターを輩出。料理研究家などを通じてスパイスの普及とインド文化の紹介にとり組んでいる。日本アーユルヴェーダ学生評議会、日本香辛料研究会会員。