気づいた人からきれいになれる。

NEW2019.12.27

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ビタミンC [後編] Part1

捜査テーマ

ビタミンCを最大に生かす最新技術を追う!

前編で、ビタミンCがマルチに効く成分と判明したが、同時に消費されやすく、体内で作れないため、積極的な摂取が欠かせないことも判った。では、どんなビタミンCを、どのように摂れば確実なのか?最新の技術を捜査する!

life style

小西捜査員の美科学捜査:1

肌に浸透しない!? ビタミンCを肌に効かせる技術とは?

  • 前回、ビタミンCの万能さには驚きましたが、塗っただけでは肌に浸透していきませんよね。

  • ええ、そのままの形では、ビタミンCの効果効能はほとんど発揮されません。

  • では、なぜ肌に浸透しないビタミンCが美白※1の有効成分なのか? 納得できる説明じゃないと認めませんよ!!

  • さすが美捜研の女、厳しいですね。ビタミンCを化粧品にする際、2つの問題があります。1つは、肌にはバリア機能がありビタミンCが浸透しにくいという問題。もう1つは、ビタミンCは安定性が悪く空気に触れるとすぐ酸化(変化)してしまうことです。そこで、ビタミンCのこれらの弱点をカバーする分子をくっつけて、「ビタミンC誘導体」という形にして安定性を保っています。

  • それくらいは調べがついてます。ビタミンC誘導体として肌に浸透すると、肌の酵素によって肌の中で分子と離れてもとのビタミンCに戻るんですよね? でも本当に誘導体が肌の中で、ビタミンCに戻ってるのか疑問です、怪しい! そのあたりはどうなんですか?

  • えっ、そんな疑惑の目を向けられても…。実は、ビタミンC誘導体はたくさん種類があり、肌の中で離れやすいものもあれば、離れにくいものもあります。おっしゃる通り肌の酵素で分解しますが、人によって酵素量が異なり、質も違うので、一概に同じ働きをするとは言えないんです。

  • では、どの誘導体が一番いいのですか? さぁ、答えて下さい!

  • ビタミンC誘導体には、水溶性、油溶性、さらに水にも油にも親和性が高いものが登場していまして、今のところ、水と油に高い親和性のある「高浸透ビタミンC誘導体(APPS)」が一番浸透性が良いと言われています。

  • なるほど。他の技術はどうですか?

  • はい、それにプラスして、浸透促進剤(浸透サポート成分)という肌の一番表面のバリアを緩めて、ビタミンCを入りやすくするという技術も使っています。

【高浸透ビタミンCの肌への効果】従来のビタミンC誘導体より更に浸透力がup!

  • やはり! しっかり肌に浸透させるには、最新技術が欠かせない訳ですね!

judge

鑑定結果

高浸透ビタミンC(APPS)に
浸透促進剤をプラスすればさらに浸透する!

美捜研捜査員・小西さやか

国立大学工学部化学修士。化粧品研究&開発の経験を活かしコスメを科学的に評価する専門家コスメコンシェルジュ。 また各方面の理事、顧問など要職もこなす。著書に「美容成分キャラ図鑑」(西東社)など、これまでに13冊、累計36万部を突破。

美科学のプロ・林田元治
(ドクターシーラボ研究開発部部長)

大学時代は有機化学専攻。研究開発・品質管理など35年のキャリアを持つ。皮膚の仕組みや効果的な成分を語らせたら右に出る者はなし

※1 メラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぐこと

取材・文/玉井由希子 イラスト/STOMACHACHE.

シーラボ美研2018年10月号(9月20日発行)掲載記事