気づいた人からきれいになれる。

NEW2020.4.6

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ヒアルロン酸 Part1

捜査テーマ

定番の保湿成分・ヒアルロン酸。意外な機能と最新事情に迫る!

一般的にかなり浸透している「ヒアルロン酸」。“保湿”のイメージが定着し、何となく「肌に良い」と思っている人は多いが、ヒアルロン酸の効果は肌の保湿だけにとどまらない。その他の効果効能などを改めて捜査する!

life style

小西捜査員の美科学捜査:1

ヒアルロン酸ってどんな成分? その働きは?

  • ヒアルロン酸は、肌の保湿イメージが強いですが、他にも働きがあります。

  • そうなんです。実は一般の方にはあまり知られていない働きもありますね。

  • 気になりますね。どんな働きですか?

  • まずは成分としての話から……。

  • 早くその先が聞きたいです!!

  • そう焦らずに。基本情報から。ヒアルロン酸はムコ多糖類の一種でネバネバした物質です。皮膚の真皮に存在しています。

  • そうですよね。真皮では、コラーゲン線維やエラスチン線維の間を埋める粘性の高いクッションのような働きをして、肌の弾力やハリに関わりますよね。

  • さすがお詳しいですね。では、表皮での働きはご存知ですか?

  • 表皮では、表皮細胞がヒアルロン酸を産生して、水分を抱え込んで表面のうるおいを保つ働きですよね。

  • それに加えてあまり一般に知られていませんが、表皮細胞どうしの間にあるヒアルロン酸が水路のような役割をしていて、栄養分を体の各所に行き渡らせ、ターンオーバーを正常化するという働きもしているんです。

  • そんな働きも! 確かに知らなかったかも……。

  • はい。それと、ヒアルロン酸は下の図のように体の各所に存在していますよね。

皮膚をはじめ体の様々な箇所にたくさん存在し重要な役割を果たしているヒアルロン酸

  • 関節や眼球などは代表的ですね。

  • そうです。関節では骨と骨をくっつけてスムーズに動かす役割を、目では眼球を保護する役割(ドライアイの予防等)をしています。

  • 体の様々な機能をスムーズにするということですね。でもヒアルロン酸は加齢とともに減少し、50代では半分にまで減ってしまうと言われてますよね。

  • はい、残念ながら。高齢になると関節痛や眼精疲労などが起こるのもその影響です。ですから、ヒアルロン酸を意識的に補うことが大切ですね。

judge

鑑定結果

ヒアルロン酸は、皮膚(肌)はもちろん、
体の様々な部分にとって必要不可欠である!

美捜研捜査員・小西さやか

国立大学工学部化学修士。化粧品研究&開発の経験を活かしコスメを科学的に評価する専門家コスメコンシェルジュ。 また各方面の理事、顧問など要職もこなす。著書に「美容成分キャラ図鑑」(西東社)など、これまでに13冊、累計36万部を突破。

美科学のプロ・林田元治
(ドクターシーラボ研究開発部部長)

大学時代は有機化学専攻。研究開発・品質管理など35年のキャリアを持つ。皮膚の仕組みや効果的な成分を語らせたら右に出る者はなし

取材・文/玉井由希子 イラスト/STOMACHACHE.

シーラボ美研2019年1月号(1月4日発行)掲載記事