気づいた人からきれいになれる。

NEW2020.2.25

ワコール×ドクターシーラボ スペシャル対談

肌老化の2大原因は紫外線と重力 その2

地球で暮らす以上、誰もが逃れられない“紫外線と重力”。
この2つは肌老化を招く2大要因です。そこで今回、からだの専門家であるワコール人間科学研究所の研究者と肌の専門家であるドクターシーラボの研究者とで、紫外線と重力との上手なつきあい方について考えました。その答えのキーワードとなるのは“早めのエイジングケア”でした。

監修・坂本晶子さん

ワコール人間科学研究所主任研究員。女性の体型や心理、生理など心とからだにアプローチした科学的ものづくりの基礎となる研究や開発を30年近く担当。

監修・林田元治

ドクターシーラボ研究開発部部長。美容・化粧品に関する研究開発を30年以上行っている美肌のプロフェッショナル。

life style

加齢による変化は進行すると戻らない

林田 エイジングは進行してしまうともとには戻らないですからね。日常的な肌のケアでは、紫外線対策が何より重要。ただ、日焼け止めの使用推奨量をきちんと使っている人はまずいません。1円硬貨大目安ならその量を使って初めて表示されているSPF値分の効果が出ます。SPF50ならその半分の量でSPF25相当の効果があるかというとそれは違って、1/5程度になってしまいます。
坂本 半分の量を2回に分けて塗るのはいいのでしょうか?
林田 それならOKです。さらにいうと汗を拭いたり、髪が触れただけで日焼け止めは取れてしまうので、つけ直しも忘れずに! パウダータイプならメイクの上からも使えて便利です。
坂本 ここ大事ですね!

肌表面に見えなくても内部にはシミ予備軍が

顔画像解析機「VISA®Evolution」で測定した30代女性の肌内部に潜んでいる潜在シミの画像(正面顔)。ターンオーバーによるメラニン排出が滞ると潜在シミに。(ドクターシーラボ調べ)

時間の経過とともにたるみも進行していく

顔写真を立体的に捉える特殊処理をし、高低差を色の濃淡で、同じ高さを線で表した画像(地図でいう等高線)。4年で最大12・9㎜もたるんでいることが確認できる(ドクターシーラボ調べ)

環境ストレスからいかに肌を守るか

林田 紫外線だけでなく、PM2.5などの大気中の汚染物質、排気ガスやたばこの煙といった環境ストレスも肌老化の要因であることがわかってきています。さらにブルーライトにも注意が必要。紫外線と同様に肌の奥深くまで到達していることが確認されていて、肌老化を加速させる要因ではないかと言われています。特にスマホは至近距離なので見過ぎは禁物! 日常生活や、化粧品を選ぶ際などにもこれらの要因から肌を守ることを意識してほしいですね。
坂本 個人的な話ですが私は30代でシミ、40代でたるみが気になるようになりました。
林田 一般的にシミ、シワ、たるみの順番で現れることが多いですね。シミは肌の奥にあったメラニンが代謝されずに肌表面に残ってしまったものです。潜在ジミと呼ばれるシミ予備軍は表皮の一番下で作られます。現在のほとんどの美白成分は、メラニンを作らせないことに主眼を置いていますが、できてしまったメラニンを分解する成分の研究も進んでいます。
坂本 それは希望がもてますね。

加齢による変化をいかに小さくするか。その意識の積み重ねが重要。

林田 これは重力にまつわる不思議な話なのですが、真皮の中には線維芽細胞というコラーゲンを作り出す細胞があります。この働きは年齢とともに衰えてしまうのですが、マッサージで線維芽細胞に刺激を与えると受容体が圧を感知し、コラーゲンを作り出す働きが高まるんです。
坂本 マッサージで!? 
林田 そうなんです。マッサージは理に叶っているんですね。
坂本 ヒップは、筋肉の上に筋膜があって、その上に脂肪がのっています。筋肉が衰えると筋膜も薄くなって、筋肉と脂肪の間の結合がゆるんでヒップの形も崩れると言われていますが、ヒップを鍛えている人は50代でもきれいな形を保てています。

丸みのあるヒップが加齢とともに扁平に

立位状態でヒップ内部を横から見た図。20代女性と40代女性の一般的なヒップの変化は、筋肉の衰えに伴って、脂肪を支える結合組織がゆるみ、ヒップの形が変化してしまう(出典:ワコール)

林田 バストは筋肉がないから鍛えられないですよね?
坂本 はい。でもバストに重力がかからなければ皮膚が伸ばされないのではないか?と考えました。ジェットコースターに乗ると体がフワッと浮き上がる瞬間がありますよね? あの瞬間は重力がかかってないのですが、飛行実験でその状態を作り出し、無重力状態のバストを計測しました。その結果をもとにバストを無重力状態の形にキープできるブラジャーを開発しました。
林田 エイジングケアは早く始めて、加齢による変化をできるだけ小さくすることが大切です。適宜こうしたアイテムも取り入れながら紫外線と重力と上手に付き合っていきたいものですね。

無重力状態を再現するブラジャーの登場

通常、バストは重力により下部がたわんでいるが、無重力に近い状態になるとバストの底面が上がりきれいな丸い胸になる。この無重力状態をブラジャーで再現し、重力から胸を守る新製品が2月中旬にワコールから発売される(出典:ワコール)

イラスト/太田悠輝子 撮影/オノデラカズオ